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資産運用を始める際必ず抑えておくべき3つの考え方について解説していきます。お金を増やすためにはとても大事な考え方ですから最後までチェックして頂ければと思います。
3つの考え方とは
①長期投資
②分散投資
③積立投資
の3つです。
長期投資、分散投資、積立投資の考え方は「お金を増やす」基本中の基本の考え方です。
注意点は、この3つの考え方を知っていれば絶対に資産が大きく増えるという訳ではありません。
世の中にはその様な魔法みたいな投資案件はありません。
しかしながら、この3つの考え方さえ知らずに資産運用をしたり、投資をスタートしても成功する確率はほとんどないでしょう。
お金を増やすために最低限知っておかなければならない知識だと思って貰えば良いです。
長期投資とは何かと言うと、その名の通り長期間かけて資産を少しずつ増やしていくという考え方です。
反対の意味は短期投資になります。短期投資とは数年あるいは2年、1年など短時間で大きな利回りを得ようとする投資手法になります。
まず初めにお伝えしておきたいのは、私は金融の世界に入り長く活動してきましたが短期間で大きな利回りを得ることができる金融商品は基本的にありません。
最近では仮想通貨がその代表例になりますが、仮想通貨のような急成長する投資対象はめったに現れませんし、そもそも仮想通貨がまだ数千円あるいは数万円の時に投資をする行為は博打行為と同じです。
億り人と言う言葉が流行りましたが、私から言わせれば単に博打に勝った人です。
億り人を批判しているわけでは全くありません。
資金に余裕がある人が分散先の1つとして仮想通貨を選ぶ価値は十分にありましたから。
資金に余裕がある人が分散先の1つとして仮想通貨を選ぶ価値は十分にありましたし、そのような人が遊び心で仮想通貨を購入する事は全く問題ないと思っています。
少なくとも仮想通貨が数千円の時に話を聞きましたが、当時は詐欺の典型のような話でしたから。
何が言いたいかといいますと、短期間で大きく増える投資対象自体がそもそも滅多に現れないと言うことです。
例えばスタートアップ企業でも同じです。ウーバーやエアビーなど時価総額が急上昇している企業などいくつかあります。
しかしそのような数年間で大きく成長する企業が常にあるわけではありません。
ましてやそのような本当に儲かる確率が高い投資対象は口数に限りがありますから、一般投資家にチャンスが巡ってくる可能性も低いでしょう。
短期間で儲かる魔法のような金融商品は99%が詐欺的商品だと考えて良いです。
世の中に魔法のような金融商品はないんだということをしっかり頭に入れておいてください。
結局大事なのは、資産運用していくためには時間を味方につけるしかないと言うことです。前置きが長くなりましたが長期投資について解説していきたいと思います。
長期投資とは、時間を味方につけた投資手法になります。その上で最も重要な考え方を紹介します。それは複利の効果です。
複利と単利と言う言葉がありますが違いを説明します。
単利の方から説明します。
単利は単純に毎年元金に対して利息が入ってくると言うことです。
例えば年間3%の金融商品があったとして100万円を投資したとします。
利息は3%ですから、1年後に103万円になります。
毎年、3万円が単純に増える計算になります。
それに対して複利は、利息にもさらに利息がつきます。
具体的には103万円に対して3%の利息が付くと言う話です。
ですから、当然単利よりも複利の方が運用成績は良くなります。
複利については、単に利息に利息がつくことを知っているだけでなく、実際の金額ベースでどういう風な増え方をするかを知っておくことが重要です。
下記に毎月5万円つみたてし、年利5%で複利運用した場合の運用成績を示します。
10年 776万円(+176万円)
20年 2551万円(+1331万円)
30年 4161万円(+2361万円)
40年 7630万円(+5230万円)
カッコ内が実際に増えた金額です。
下記ご覧いただければ分かる通り、10年では176万円しか増えていませんが、20年経つと、1331万円も増えています。
簡単に言えばこれが複利の効果です。
さらに30年経つと、2361万円も増える計算になります。
つまり複利の効果とは、時間が経てば経つほど運用成績が相乗的に増えていく効果のことを指します。
僕がお金の相談を受けていてよくあるパターンの1つに、せっかく積み立て投資をスタートしたにもかかわらず、10年目に積み立てを止めてしまったり、ちょっとしたアクシデントで途中で運用を停止してしまったりするケースです。
これは非常にもったいないです。
10年目では大して増えませんが、もう10年我慢すればかなりの運用成績になるからです。
せっかく10年やったのであれば出来る限り続けた方が圧倒的にお金は増えます。
もちろんどうしても使わなければいけないケースは仕方がありませんが、積み立て投資を始めたのであればなるべく長期間やるつもりで初めからやるべきです。
僕は積み立て投資をする場合には、最低でも15年を1つの目安とするようアドバイスしています。
15年経てば複利の効果が出始めるからです。
長くやればやるほど良いですが、最低でも15年間は続けたほうがよいと認識していただければと思います。
これが長期投資で1番重要な複利の効果です。
次に分散投資の考え方について解説していきます。
分散投資とは、その名の通り資産を分散して所有しておくと言うことです。
この考え方は少し想像すればわかる話ですが、あなたがもし特定の1社の株に全財産を投資していたとします。
もしその会社が倒産してしまえば、あなたはその瞬間に全財産を失うことになります。
1つのものに依存すればその影響は100%になりますが、例えば5社に分散してあなたの資産を所有しておけば、1社が倒産してしまったとしても、残り4社が無事であればあなたの資産は守られます。
分散投資は、損失を最小限に防ぐために必要な考え方です。
分散の仕方は、いろいろあります。
例えば株式投資であれば会社を分散する。
さらに株式だけではなく外貨も持つなど資産自体を分散する。
代表例をあげれば、債券と株式の組み合わせです。
金融商品のポートフォリオを見ると、たいていは債券と株式が組み合わさって商品ができているはずです。
例えば日本国債とアメリカの株式の組み合わせなどです。
日本国債は非常に元本保証性が強いです。
日本が破綻しない限り安全な資産といえます。
一方で株式はリスクが高めです。
企業と言うのは倒産するリスクがありますからその瞬間に価値はゼロになってしまいます。
一方で日本国債は利回りが非常に低いです。
株式のほうは企業が急成長すれば資産が大きく増える可能性があります。
性質の違う2つの金融商品を組み合わせて所有しておけば、損失を最小限に抑えることができる可能性が高まります。
これが分散投資の基本的な考え方です。
分散投資で1つ注意点があります。
分散投資は、将来何が起こるかわからないからこそ分散して損失を抑えると言う手法ですから、将来何が起こるかわかっている場合には分散する意味はありません。
しかしながら、資産運用で将来どうなるかわかると言うケースはほとんどないでしょう。
だからこそ分3するのですが、経験値を積み自分がここだと思った際にはある程度まとまった資金を投入しても全く問題ないと言うことです。
分散する本質的な意義を認識しておきましょう。
積み立て投資について解説していきます。
投資とは本来安く仕入れて高く売って利益を得るのが目的です。
しかしそのためには沢山の資金が必要になります。
一般的には多くの方がまとまった投資資金を持っているわけではありませんから、毎月の収入から少しずつ資産に変えていく必要があります。それが積み立て投資です。
積み立て投資の特徴は、買う回数が多くなるということです。
1度に大量に仕入れて値上がりしたら得ると言う手法ではなく、少しずつ頻回に買うと言う手法ですから、高い時にも安い時にも買うと言う話になります。
つまり、高値づかみするリスクが減ります。
逆に安く仕入れることもできません。
必ずマーケットの平均値に落ち着く買い方になります。
例えば株価は高い時もあれば安い時もあります。
当然安い時に仕入れて高い時に売りたいはずです。
しかし実際には割安だと思って買っても、さらに株価が落ち込んでしまえば売ることができず塩漬けになってしまいます。
つまり金融商品は価値が変動しますがその変動は長期的に見なければ割安か割高かは判断しづらいのです。
そこで毎月同じ金額だけ購入するような買い方をすれば、高い時にも買うし安い時も買います。
ものすごく安く買うことはできませんが、もの凄く高い時に買うリスクも減ります。
これが積み立て投資の特徴です。
だからこそ初めに解説した複利の効果を活用する必要があります。
毎月の収入をちょっとずつ資産に変えていき複利にの効果でレバレッジをかける。
これが資産運用の王道だと覚えててください。
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