この記事の執筆者は、投資家兼ファイナンシャルプランナーである大西真人です。
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投資初心者が必ず知っておくべきお金の知識や考え方があります。
お金に関する基本的な知識や、考え方が未熟なまま投資先を判断するのは超危険です。
世の中には想像以上に、詐欺案件、詐欺的な案件が多いです。
儲かるはずもない事業投資に、全財産をつぎ込んでほとんどの財産を無くしてしまうケースはそれほど珍しい話でもありません。
投資初心者におすすめする長期投資
投資には、短期投資と長期投資という2つの言葉があります。
そのほかにも、分散投資もあります。
初心者の人が陥りやすいのは、短期思考です。
つまり、短期投資に走ってしまうケースが少なくありません。
理由は簡単で、人間の本能は強烈な短期思考だからです。
なるべく早くお金を増やしたい、金持ちになりたい、経済的自由を手に入れたいと多くの人が考えています。
ついつい短期投資に手を出してしまいます。
しかし、短期投資はおすすめしません。
ほぼ失敗します。
投資資金が豊富にある(3000万円以上あるなど)場合に、分散先の1つとしてちょっとハイリターンを狙ってみようという場合なら問題ありません。
しかし、なけなしの投資資金や、毎月の積立貯蓄などを短期投資に回すべきではないでしょう。
短期投資とは、1、2年あるいは数年で大きく増える(と宣伝されている)投資案件
短期投資は、「1年後にこれだけ増えますよ」など短い間に大きく増えることを期待させる投資案件です。
また、短期間で大きく増やそうとする取引です。
例えば、株の短期売買、FX、事業投資系、仮想通貨が絡んだマルチ商法案件、海外系の高利回り案件(配当とは別に知人紹介ボーナスが付与される)などです。
このように記載すると明らかに怪しい案件だと誰もが感じるはずです。
しかし、実際に勧誘を受けると不思議なことに多くの人が正常な判断力を失い契約してしまいます。
投資初心者ほど期待してしまいます。
投資初心者は気をつけて!詐欺の話
投資詐欺に引っかかってしまう人はまさに短期思考に陥っています。
目先、「これだけ儲かります」という話は怪しいのですが、詐欺師も疑われることは予想しています。
あらかじめ、信用させるための材料をいくつも用意しています。
投資詐欺の特徴
- 非常に高利回り、高配当である
- 月利という言葉を使う(普通は年利)
- マルチ商法になっている
- 元本保証を謳っている
最近は特に、元本保証を強調してくるケースが多いようです。
私のところには定期的に詐欺の相談がくるのですが、手口はかなり巧妙になってきていると感じています。
一昔前は、「高配当」「短期で儲かる」という説明で終わっていたのですが、最近は加えて元本保証なので堅い投資です。
というアピールに変えてきていますのでご注意下さい。
投資初心者が陥りやすい短期思考
投資初心者は、短期思考に陥りやすいです。
本人は気をつけているつもりでも、結果的に詐欺に騙される人が減らないのは短期思考の人がいかに多いかを表しています。
なぜ短期思考がダメかというと、投資としては上級者向けな上に、詐欺案件が非常に多いからです。
投資の経験がない初心者が、難しい短期売買にいきなり手を出せばたいてい財産を失って終わります。
そもそも短期的に増える投資案件で成功している人は世の中にほとんどいません。
ゼロではないですが、、、
少なくとも初心者はやめた方が良いでしょう。
短期思考に陥りやすくなる原因
なぜ初心者が短期思考に陥りやすいかというと、今の日本経済が大きく影響しているとかんがえています。
終身雇用が崩壊し、年功序列の賃金制度が無くなりつつあります。
また年金制度も維持するのが難しいと報道されています。
「もしかしたら、年金が貰えなくなるのでは?」
将来のお金に対する漠然とした不安を抱えている人は非常に多いです。
コツコツ貯金しようとしてもなかなかお金は貯まらないし、老後の資金は不足するかもしれない。
ついつい美味しい話が舞い込んでくるとすがりたくなる人が多いと感じています。
しかし、美味しい話(短期で増える投資案件)に飛びついて予定通りに行く人など殆どいません。
長期思考とは
投資初心者が身につけるべき長期思考について考えてみます。
長期思考とは、単に遠い将来について考えるというだけではありません。
勿論、一年二年先に大きく資産を増やそうとせず、複利の効果を使って最低でも15年〜30年という長いスパンで投資を考えるという事は大事です。
加えて、「数字に強くなる」必要があります。
例えば、毎月5万円の積立商品は30年続けると1800万円積み立てる計算になります。
5万円×12ヶ月×30年=1800万円
毎月5万円でも30年積み重ねると1800万円という大きな数字になる事を瞬時に計算する習慣を持つ事は投資家には必須な考え方です。
なぜなら、投資家にとって重要なのは最終的な手取り利益がいくらになるかだからです。
途中でいくら増えたとしても、最終的に受け取れる金額が少なければ意味はありません。
だからこそ、トータルでの利益計算をその場その場で判断出来るようにしておく必要があります。
長期思考にはさまざまな知識も必要
長期思考をするためには、単純な損得だけではなく人生がより良くなるためにはどの様な判断をしていけば良いかを総合的に決めていく力が必要になってきます。
例えば、スーパーでお惣菜が1時間後に半額シールが貼られる事が分かったとします。
あなたはそこで1時間どこかで時間を潰して半額シールが貼られてからお惣菜を買うかどうか悩みます。
投資家ならどう考えるか解説します。
投資家は、まず1時間待ちません。
なぜなら時間も大事な資産だからです。
アルバイトでも時給1000円程あります。1時間待つという事は1000円失う話でもあります。
ましてや投資家の時給はもっと遥かに高いはずです。
数百円得するために、自分の時間を無駄にする事はしません。
自己投資も同じ考え方です。
毎月5万円を積み立てると、30年で1800万円貯める事ができますが、毎月5万円自己投資して毎月100万円稼げる人間になれば、10年で1億2000万円稼げます。
どちらを選択するかは人それぞれですがいろんな視点から総合的に物事を判断するには教養です。
お金持ち民族で有名な、ユダヤ人や華僑も様々な教養を武器に交渉を有利に進めたり、投資判断を下したりします。
華僑のお金の引き寄せ方についてはYouTubeで解説しています。