マネーリテラシー基礎。お金の仕組みとは

お金の仕組みを知らないと経済を理解できない

経済というと少し小難しい話に聞こえますし、お金というワード自体ネガティヴに使われることも少なくありません。

数字自体が苦手という人もいると思います。

最近では、日本経済に対するマイナス報道ばかりですしなんとなく悪いのかなぁという風に思ってしまうかもしれません。


例えば、日本は国債発行残高が多すぎるという話は聞かれたことがあると思います。


・ハイパーインフレになる

・国民一人当たりの借金が800万円以上

・GDPに対して借金の量が多すぎる



などどれも本当はどういう意味なのかが分かりにくく、ピンとこないものも多いです。


今日は、経済の基本に立ち返り、そもそもお金とはどういう仕組みで成り立っているのかについてシェアしたいと思います。


◆この記事を読んでお金の仕組みを知る事で、今の日本経済の状態も、経済ニュースなどもより理解がやすくなると思います。


お金を知るには銀行の歴史を知ること


お金の歴史を知るためには、銀行の歴史を知るととてもイメージしやすくなります。


銀行は単にお金を保管しているだけではありません。ATMやオンラインバンキングなどは非常に便利ですが、それは銀行のほんの一部の役割でしかないです。


銀行にとって大事な仕事は、「お金を貸すして、利息を儲ける」ということです。



それが本来の銀行業務です。


経済にとっても銀行融資はとても大きな役割を持っています。

銀行がお金を貸さなくなったら、日本経済はあっという間に縮小していきます。

銀行が融資するという行為は経済の中でとても大事な役割を担っているのです。


銀行の歴史は諸説ありますが、お金の仕組みを理解しやすい様に歴史を簡単にお伝えしようと思います。


銀行は金庫番から始まった。


銀行はもともとはただの金庫番でした。

金貨や銀貨を保管するサービスです。


金貨を預かって、その証明書として預かり証を発行していました。


分かりやすく言うと、100万円分の金貨を預けている人もいれば、10万円、1億円など金貨を金貨として自分で保管するのは大変ですから、金庫番に預けていたわけです。


そして、ある時にふと気付いた人がいます。

それは、買い物をする時にいちいち預かり証を持って金貨に変えてから支払うのは面倒だし、預かり証をそのまま譲渡すれば良いということです。


一万円の支払いに、わざわざ金庫番まで行き、金貨に変えて支払うよりも一万円分の預かり証を相手に渡せば済む話ですよね。

この預かり証が現代のお金に近いものです。

現在のお金(現金紙幣)は預かり証ではなく、借用証書に近いです。

日本銀行券とは、日本銀行の借用証書です。


その話は別の機会に書くとして、とにかく預かり証で買い物をする習慣が出来たわけです。


その結果どうなるかと言うと、金庫番のところに預かり証をもって金貨に変える人がほとんどいなくなったのです。

当然ですね。預かり証で払う方が払う方も受け取る方も便利ですから。

そして、金庫番はあるサービスを思いつきます。


人にお金を貸す、融資業です。



人にお金を貸して、金利を取れば儲かります。

金庫番の所には沢山の金貨が集まりますからそれを使って資金が必要な人に融資を始めたのです。

この辺りは現代の銀行ビジネスに近いですからイメージしやすいと思います。

例えば、1億円分の金貨があればその金貨は預かっているわけですから、緊急的に資金が必要になった人に一時的に貸し付けることができれば利息が儲かります。


そして金庫番は融資業を始めることになります。


そしてさらに良いことに気づきます。

それは、


預かっている金貨の量は関係なくいくらでもお金を貸せるということです



お金を融資する際は、世の中に流通している「預かり証」を発行して融資します。

金貨を貸すわけではありません。

さらに、金庫にある金貨を実際に預かり証と交換しにくる人は殆どいません。


ですから預かっている金貨の量を超えてお金を貸し付けても特に問題が起きないのです。

世の中にお金として流通しているのはただの紙(預かり証)です。


お金を貸すのも「預かり証」を発行すれば良いだけですから幾らでも貸し付けることができます。


これが現代の銀行の仕組みです。

多くの人が勘違いしている点は、


銀行は預金者から集めたお金を企業や個人に貸している



と考えてしまっている点です。


実際には全く関係ありません。

もちろん、本当に無限に貸し付けが出来ないように、国が準備預金制度などの制限を設けています。


しかし、理論上銀行は無限にお金を貸し付ける事ができるのです。



銀行はただ預金残高に数字を書き込むだけです。


預かり証に100万円と書いて発行するのと同じです。

通帳残高に100万円を記入すればお金を貸す事ができるのが銀行です。

だからこそ、相手の返済能力を見極めていくらまで融資ができるのかを審査する必要があります。


一般的には与信審査と言ったりします。


会社や個人の与信審査をする事で、貸倒れなどをなるべく少なくし銀行業務を維持していく必要があります。

この与信を審査するというのも銀行の重要な仕事の1つです。


銀行は預金者から集めたお金を貸しているわけではない。

ということが分かりましたでしょうか。



お金の基本的な知識としてぜひ知っておいて下さい。

▶︎お金を増やすために「貧乏な人の2大特徴」を知る

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