使い方次第のクレジットカード
「飛行機代が浮いたおかげでワンランク上のホテルに泊まれました!」
「旅費がなくなるだけで、こんなに余裕資金が出来るなんて!」
「おかげで現地の食べ歩きやお土産沢山買えました!!」
などなど、クレジットカードを上手く活用している人は、とってもお得な旅行をしています。
あるいは、
「毎年の規制旅費に使っています!前まで帰省旅費のために貯金していましたが必要なくなって助かります!」
と言う人もいます。
クレジットカードアドバイザー®とは
クレジットカードアドバイザー®とは、正式な資格として存在します。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会が発行しています。
私は、日本でもいち早くクレジットカードアドバイザー®の資格を取得し、クレジットカードの活用方法を提案して来ました。クレジットカードの相談だけでも数百件は経験しています。
クレジットカードは種類が豊富で、各社が様々なサービスを提供しているため自分のライフスタイルにあったカードを選ぶのが非常に難しいです。
上手く活用すれば、とてもお得でワクワクするような使い方が出来るのですが、カードのスペックをフル活用できている人は非常に少ないです。
今回は、クレジットカードを上手く活用して、例えば毎年沖縄旅行にタダで行く方法についてご紹介したいと思います。
クレジットカードが選びにくい理由
クレジットカードが選びにくい理由の1つに、カードを構成する要素が3つあると言う点が挙げられます。
一枚のカードが、3つの要素が組み合わさって出来ている為、それぞれの特徴を理解していないと混乱してしまう為です。
- カード発行会社
- 提携会社
- 国際ブランド
の3つです。
この3つのごちゃ混ぜで考えてしまうと、自分に合ったカードを選んだつもりが、実はお得感が全くないクレジットカードを選んでいたと言うような自体になり兼ねないのです。
例えば、クレジットカードの見た目は、提携先が大きく印字されていることが多いです。
発行元は裏面の左下あたりに記載されていることが多いのですが、提携先は表に大きく載っていることが多いのです。
そうなると、自分の所有しているカードが思っていた会社とは実は違うカードだったなんてこともあります。
パルコのカードを所有しているはずなのに、請求はなぜかセゾンから来るのはなぜですか?と言うようなご質問を頂いた事もありますが、提携先とカード発行元が良く分からないことが原因です。
クレジットカード発行会社とは
クレジットカード発行会社とは、その名の通り発行元です。
カード裏面の左下あたりに、どこが発行元か記載してあることが多いです。
クレジットカードを選ぶ際に、一番重要なのはどこが発行しているかです。
なぜなら、クレジットカードの基本的なスペック(ポイントやマイル付与率や保証内容)は、全てクレジットカード発行会社が決めているからです。
この点がややこしさの原因になっています。
多くのカードが、発行元ではなく提携先が大きく印字されている為しっかりと確認しないと発行元が分からない場合があるからです。
特に、クレジットカードの一番のメリットである、ポイント還元率やマイル移行率は、カード発行元が決めていますので要チェックです。
提携会社の位置付け
クレジットカードにおいて提携先は、カードに付加価値を付けるための要素です。
例えば、ファミマTカードを例に解説します。
ファミマTカードは、多くの人が株式会社ファミリーマートが発行しているクレジットカードだと認識しているでしょう。
しかし、カードの発行元は、ポケットカード株式会社という会社です。
ファミリーマートが発行しているカードでは無いんですね。この辺りが非常に分かりにくい構造になっています。
ただし、ファミマTカードの場合は、発行元のポケットカード株式会社の大株主としてファミリーマートが出資している会社ですので、実質ファミリーマートが発行しているクレジットカードに等しいとも言えます。
ですから、たまたまファミマTカードは発行元も提携先もファミリーマートと言えますからファミリーマートでとてもお得に活用できるカードとなっています。
さらにTポイントが貯まるというのが大きな特徴ですが、そもそもTポイントはTSUTAYAの運営元であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のサービスです。
なぜファミリーマートのカードでTポイントが貯まるかを簡単に説明すると、ファミリーマートとカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が提携しているからです。
この様に、1つのクレジットカードでも、様々な企業がお互いに提携することで、そのカードの付加価値を高めているのです。
提携先を全く持たないカードも存在しますが、提携カードの方が日常的に活用できるサービスの幅は広い傾向があります。
その代わり、提携先を持たないカードはステータス性が高い傾向がありますので、どちらを選ぶかは個人の好みによるところが大きいと言えるでしょう。
クレジットカードはマイルを貯めるためにある
ではクレジットカードを選ぶ際に、どの様な基準を持って選ぶとよりお得に活用できるのかについてご説明します。
それはズバリマイルが貯まりやすいカードを選ぶ事です。
クレジットカードアドバイザーと言う資格も、基本はマイル活用を根本的なコンサルティングの柱にしています。
なぜマイルに拘るかと言うと、それだけ資産価値が高いからです。
クレジットカードを使った時に、貯まるポイントをそのままポイントとして使う事を否定する訳ではありません。勿論ポイントとして活用する方法もありますが、あくまでも資産価値として考えるとマイルに移行して使った方が遥かにお得なのです。
例えば、あなたが15,000Pを所有しているとします。
還元率の高いカードでも最終的には1P=1円ですから、15,000Pはそのまま15,000円分の買い物ができるということになります。
一方で、15,000マイルに移行した場合、沖縄往復のエアーチケットに交換することができます。
時期にもよりますが、沖縄往復はJAL、ANAで言えば、3万円〜7万円の価値になります。つまり最終的な還元率は、1P=1.5円〜4.6円となります。海外旅行などで活用すればさらに還元率は高まります。ヨーロッパまでのエアーチケットに変えれば1P=5円〜10円以上の価値で交換できるのです。
ポイントをそのままポイントで使えば、1P=1円でしか使えません。殆どの場合実質1円で使えず0.3円などの還元率になる場合が多いです。しかしマイルに移行することで1Pの価値を数倍から10倍以上まで高めることが出来るのです。
「塵も積もれば山となる」ということわざがありますが、普段からポイントだけ貯める人と、常にマイルに移行している人では生涯で使える資産価値として、車2,3台買えるほどの違いを生み出す結果になります。
普段の支払いをあなたのベストカード®に切り替える
よく、マイルは飛行機に乗らない人は貯まらないと勘違いしている人がいます。
しかし、マイルは基本普段の固定費の支払いや買い物で貯めるものです。例えば、電気、ガス、水道料金、携帯代金、通信費、Suica、PASMOのチャージ代金です。最近では税金もクレジットカード払い可能になっています。
政府がキャッシュレス化を推進している事もあり、あらゆるものがクレジットカード払いできる様になってきています。
つまり、あらゆる支払いでマイルを貯めやすい環境になっています。
あなたは、毎月固定で引き落としになっている費用からまず、ベストカード®払いに買えるだけで良いのです。
ベストカード®とは、あなたのライフスタイルにとって最も合ってクレジットカードの事です。勿論、マイルが一番たまりやすく使いやすい事を意味します。
よく、「旅行には行かないからマイルを貯める意味がない」という方もいます。
しかしそういう方でも、老後は旅行に行きたいという方が殆どです。
クレジットカードには、マイルに有効期限がなく一生貯め続けることができるカードもあります。その様なカードで貯め続けて、老後に100万ポイント溜まったとしたらどうでしょうか。
老後に100万ポイントあれば、
- 夫婦2人で、ハワイ12往復分
- 夫婦2人で、グアム24往復分
- 夫婦2人で沖縄(北海道)33往復
がタダで旅行できる事になります。
老後の年金が無いと言われている中で、新たな資産を殆ど無料で作ることが出来ると言うわけです。
毎年タダで沖縄旅行する方法
もしあなたが、あなたにとって最も最高のクレジットカードを見つける事が出来れば、毎年タダで沖縄旅行に行く事も可能になります。
まずは、マイルの貯まりやすいベストカード®を発見する必要はありますが、そのカードが見つかりさえすれば難しい話ではありません。
あなたが、100円につき1マイル貯まるカードを持っているとします。
まずは固定費を出来る限りベストカード払いに切り替えます。
- 公共料金(電気、ガス、水道)
- 携帯代金
- 通信費(インターネットなど)
- 生命保険料(カード払い可能な保険に切り替える)
- 自動車保険料
- 習い事などの費用(スポーツジムや習い事関係費用)
- 新聞代
- 自動車税
- 通信教育費用など
これだけで、経験上多くの方が平均して毎月10万円程はベストカード®で支払う事になります。
それに加えて、変動費もクレジットカードで支払えるものはなるべくクレジットカード払いに切り替えます。
- 飲み代
- レジャーや趣味の費用
- 洋服代
- 美容代(化粧品など)
- 日用品などの買い物
- 通勤費などの交通費
- ガソリン代
- コンビニでの支払い
最近では、どのコンビニでもクレジットカード払いが導入されてきています。
私は、100円でも全てクレジットカードで支払っていますが大変便利です。その上マイルも貯まりますのでもはや現金で支払う意味がないと考えています。
固定費で10万円、変動費で5万円で毎月15万円ベストカードで支払うと、1年間で系180万円使う事になります。
マイルで言えば、18,000マイルが貯まります。
15,000マイルで沖縄往復のエアーチケットに交換する事が出来ますので、1年に一回タダで沖縄に行ける話になります。
全く努力もコストも必要なく毎年タダで沖縄(北海道など国内どこでも)旅行出来るのですから、マイルの資産価値は非常に高いです。
年々増加するクレジットカード選びの相談
私の、FP相談で一番多いのは、将来のお金に対する不安解消です。より長期的な資金をどの様に作っていけば良いのかと言うご相談です。
お客様の殆どが女性です。
最近では、共働きが当たり前の時代ですし、女性だからといって資産が無くてもやって行ける時代は終わっていると感じます。
特に、老後の資金に関しては熟年離婚や、独居老人の問題があります。
経験上貧乏な独居老人ほど辛い人生はありません。
2番目に多い相談がクレジットカードに関するご相談です。
これは、東京オリンピックの影響が大きいと言えます。政府が外国人の利便性を追求して、キャッシュレス化の方策を発表してから、どんどんキャッシュレス化が進んでいますから、改めてクレジットカードの見直しをする女性が増えているのです。
特に女性は、男性よりもポイントを貯める事に関心がある方が圧倒的に多いです。
クレジットカードアドバイザーとしての、コンサルティングサービスは最近始めたものですが、すでに数百件は問い合わせを頂いております。
これからますます、クレジットカード選びや活用方法についての情報が求められる時代になってきていると感じます。