1.なるべく努力をしない思考
お金を貯めるには、多くの努力が必要だと考えている人が多いです。
しかしお金が貯まる人は毎日ストレスに耐えながら努力をしている人ではありません。日本人は苦労しなければ良い結果を得る事ができないという思い込みが小さい頃から根付いている人が多いです。
現実は苦労はさらなる苦労を呼び寄せる原因でしかありません。楽しく、ワクワクしながらでたアイデアや行動は楽しい結果に繋がります。
苦労しているように見えるのは、第三者だけです。上手くいっている人は苦労とは思っていません。
甲子園球児は周りから見れば毎日死ぬほど練習している努力家だと考えるかもしれません。しかしやっている本人はただ野球が好きだからやっているだけです。
好きな野球で試合に勝ちたいから苦しい練習でさえ楽しいのです。彼らにとってはむしろ野球ができないことの方が苦労に当たるのです。
お金を貯めるのに苦労しなければならないという思い込みを無くす必要があります。
いかに簡単に、楽に、ストレスなくお金が貯まるかという考え方は「ずる賢い考え方だ」と思われるかもしれませんが、法律を犯したりルールを破るワケでもないのになぜその方法がズルいのでしょうか。
もはやただの粗探しでしかありません。例えば親の相続で大金を手に入れ、高級車を買った人を見て「親の遺産で高級車なんて」などと思う方は要注意です。まさにお金から遠ざかる考え方だからです。
お金を貯める、資産形成する方法は様々ありますが、いかに楽して、簡単に、ストレスなくお金が勝手に貯まるかについて情報収集していることはとても重要です。
無理した努力は継続できません。精神衛生上も良くないです。もっと簡単に出来ないかという思考はお金を貯める重要な考え方になります。
2.貯めるよりも賢く使う思考
お金を貯めるには、単純に収入から積み立てるばかりではありません。収入から積み立てるのも当然必要かもしれません。
しかしその前に上手にお金を使うことも考えるべきです。貯蓄が上手な人はお金を賢く使っています。貯めるというよりも勝手に貯まるにはどうしたら良いかという思考術です。
例えば、固定費の見直しです。固定費とは住宅ローンや携帯料金、光熱費など毎月固定で引き落としがある出費項目のです。
毎月固定で掛かりますから、当たり前の様に支払っていて「これは仕方がない支出」と思い込んでいる場合があります。
しかし、サービスの質は落とす必要がなくコストだけを削減できるケースは非常に多く存在します。
一番大きいのは、住宅ローン、保険、携帯料金です。この3つは多くの方が一番大きな支出になっているものです。
住宅ローンは少しでも金利が低い商品に切り替えることができます。金利が元本に対し算出されますが、住宅ローンの場合元本が高額ですから僅かな金利差でも返済総額に大きな営業をもたらします。
3000万円の元本であれば金利が1%下がれば数百万円は節約できます。毎月に返済も1万円程安くなるケースもあります。
携帯も格安シムを活用すれば数千円/月安くほとんどサービスは変わらずに継続できます。
保険料なども安い掛け捨ての保険で十分なケースもあります。保険は殆どの方が加入されていますが、総資産の中での位置付けを考えずに保険だけで決めてしまっているケースが多いです。
住宅ローンや不動産投資、確定拠出年金などトータルで考えて加入しなければなりません。多くの場合入りすぎているケースが多い代表格です。
またクレジットカードを上手く活用する方法もあります。クレジットカードでポイントやマイルを上手く貯めて旅行費用を浮かせたりできます。旅費にしめる移動交通費の割合は約50%ですから、交通費をタダに出来るならとてもインパクトがあります。
この様に、どうせ使うなら賢く使うという思考はお金を貯める以前にとても有効な考え方となります。
3.消費ではなく投資思考
お金を賢く使う話に共通してきますが、お金が貯まる人はきちんと情報収集しています。書籍を購入したり、マネーセミナーに参加してみたり、FP相談を受けるなどです。
日本ではお金の教育が著しく遅れている国です。金融リテラシーと言いますが、世界各国でみても金融リテラシーが低い国です。先進諸国の中では最下位に近いレベルです。
それに加えて今までは年金という莫大な老後資金が用意されていましたから単純に銀行に貯金しておけば問題ありませんでした。
これは世界ではあり得ない状況です。外国では日本の様な年金制度がない国の方が多いですから、現役中から資産運用に積極的な方が多いです。
年金財政が持たなくなってきている日本でも間も無く当たり前の様に、投資をする文化になることが予想されますが、今は時代の移り変わりの時期です。まだ殆どの方が投資に積極的であるばかりか、情報収集さえしていない人が大半です。
50代など定年間近になり、年金では生活できない現実を知り、焦って投資を初めても時すでに遅しです。まさに茹でガエル状態です。気付いた時には完全に茹で上がってしまうのです。
まずは情報収集が必要です。多少コストをかけてでもより質の高い情報収集に努めるべきです。
リスクを抑えつつ確実に資産形成するには、時間を味方につける以外に方法はありません。一発逆転できれば良いですが、全財産を失う賭けの様な投資を定年間近では出来ないからです。
身動きが取れなくなる前にいかに早いうちから資産形成について自己投資をし、情報収集するかがこれからの人生に大きく影響してくる時代になっているのです。
お金を貯めるのではなく、自分自身に投資をし勝手にお金が貯まる思考を身につけることがとても大事です。
4.お金もちは特別な人だという思考
もう1つ、多くの方が勘違いしているポイントがあります。それは、資産運用で成功している人や、会社員をアーリーリタイアしている様な人は何か特別な才能があって、その人だから出来たという考えを持つ人です。
何かで結果を出している人をみて、魔法の様なノウハウがあるや、特別な才能があると考える人は資産運用の面でも上手くいかない傾向があります。
現実には、魔法の様なノウハウなど存在しません。
もしあったとしてもほんの1部の大富豪しか手に入れることは出来ません。そんな情報が一般におりて来ることはあり得ないのです。
もし本当にとんでもなく儲かる話があったとします。例えば、100万円や1000万円や1億円になる様な話です。そんな話をわざわざ第三者の他人に教えるでしょうか。
その様な情報は大抵は、人数制限があります。数に限りがあるものです。間違いなく身内や余程仲の良い友人にしか教えないでしょう。
世の中にお金を増やす魔法のノウハウはありません。また上手く貯蓄を増やしている人に特別な才能がある訳でもありません。
お金を貯めるための、基本的な知識や情報を持っていてその通りに実践しているだけです。
アーリーリタイアしている人も同じです。時間を味方につけ若いうちから戦略的に準備していて計画通りに行動していただけです。
大切なことは、正しい知識や資産形成の情報などを専門家から聞き、自分で調べ、自己投資をし学ぶことです。
5.自分は賢いと思っている人は要注意
数多くのFP相談を重ねる中で、上手くいかない人の共通点の1つをご紹介します。それは自分は賢くお金の知識も十分にあると思い込んでいる人です。
こういう人は要注意です。いくらお金の知識を持っていると行っても書籍やインターネットで得た程度のものです。
資産運用の現場で仕事をし毎日の様にお客様の相談に乗り、勉強し続けている専門家に勝てるはずはありません。
その様なプライドを持っている人が稀にいますが、そういう人に限って専門家の言う事を素直に聞かない人が多いです。
中には専門家に反論して自分の知識を披露して満足してしまう人もいます。結局何も行動を起こさない人の共通点でもあります。
お金を貯めることもとにかく何か行動を起こさなければ何も始まらないと言うことです。
専門家の言う事を鵜呑みにした方が良いと言う訳では決してありません。いろんな情報収集をしているうちに、自分にあった方法が見つかると言う事をお伝えしたいのです。
勉強することも大事ですが、行動や経験には勝てません。貯蓄も投資も小さく初めて経験値を積み重ねていかなkれば一生素人のままです。
それはいくら物理学を学んだところで自転車に跨ってみなければ一生自転車をこげる様にはならないのと同じです。
小さく初める。行動を起こす。これがとにかく重要なのです。