1.キャッシュレス化が進む世の中
今、世の中はどんどんキャッシュレス化の方向に進んでいます。クレジットカードだけではなく、電子マネーや各種ポイント、仮想通貨まで支払い手段は拡大されています。都内であれば電子マネーとクレジットカードで殆どのサービスを受ける事ができます。
今クレジットカードは、コンビニから電子マネーのチャージまで幅広い業種に取り入れられてきています。訪日外国人はほとんどがクレジットカード払いを利用しますから、東京オリンピックに向けた利便性の確保も追い風となっていると思われます。
国の政策としてもキャッシュレス化を推進しており、各業種へのクレジットカード端末の導入や、面前決済(目の前で端末を使用する)の推進、決済システムの導入、利用可能の表示明確化などが進められています。仮想通貨はまだ安全面でのリスクがありますし、しばらくはクレジットカードがキャッシュレス時代の主役なのは間違い無いでしょう。
そんなクレジットカードを活用するにあたり、知っておいて損は無い知識としてクレジットカードを活用するメリットとデメリットをまとめていますので、ご参考下さい。
また自分に合ったクレジットカードのご相談はいつでも受け付けていますので、相談予約フォームよりご予約下さい。
2.クレジットカードの基本的仕組み
クレジットカードは、3つの要素から成り立っています。
①カード発行会社
②提携会社
③国際ブランド
の3つです。
まずはそれぞれの仕組みを解説していきます。カードの基本的な仕組みが理解できれば、クレジットカードを選ぶ際の判断基準になります。自分にとって一番メリットのあるカードはどれなのかを判断することができます。
2-1 クレジットカード発行会社
クレジットカードは発行会社だけで、ポイント還元率や補償などのスペックが全て決まる訳ではありませんが、クレジットカードを決める際にまずチェックしなければならないのは「どこが発行元になっているか」ということです。
「VISAカード」や「JCBカード」というような言葉の使われ方をされる事が多いですが、VISAやJCBはカードのスペックには殆ど影響しません。後ほど後述しますが、VISAやmaster、JCBなどは国際ブランドといってクレジットカード利用システムのライセンスのようなものですから、ユーザーにとってはどこで使えるか位しか影響しません。それよりもクレジットカードの機能はそのカードを発行している企業が決めていますから、発行元によりカードのスペックは全く異なってきます。
発行会社は、クレジットカード裏面の左下あたりに、書いてある事が多いですから、ご自分のカードがどのが発行元になっているかをチェックしてみて下さい。カードの表面だけでは発行元が分かりにくいカードが多いですから、「思っていたのと違った」というケースも多いです。
2-2 クレジットカードの提携先企業とは
クレジットカードの提携先企業とは、クレジットカードの発行会社がショッピングセンター、ホテル、航空会社、石油系など様々な企業と提携する事で、クレジットカードに付加価値を加える点を目的としています。
ユーザーからすると、提携先企業があることでクレジットカードを活用するメリットが増えるためカード選びの際の1つの指標となります。例えば、パルコカードなどは発行元はクレディセゾンで提携先がパルコとなっているカードです。
一見パルコが発行元のようにも見えますが、あくまでも提携企業です。稀に「パルコカードを作ったら、セゾンから請求書が来たけどなぜですか?」というようなご質問を頂くことがありますが、セゾンカードですから当然請求書はセゾンから送られて来ます。また貯まるポイントも永久不滅ポイントが貯まります。
ですから提携先としてパルコでお買い物をすると5%オフになるなどのメリットがある訳です。通常クレジットカードには提携先が大きく印字されている事が多く、必ずしも発行元とは一致していませんので、その事がクレジットカードが分かりにくいと感じる要素にもなっています。
提携先企業は、ポイント還元率やマイル付与率に影響しません。影響する場合もありますがごくわずかです。カードのスペックはあくまでも発行元が決めています。逆に言えば提携先はよほど頻繁に利用しない限り特典を受ける事ができませんので、クレジットカード選びではあくまでもオマケ程度の位置付けだと考えましょう。クレジットカードを選ぶ際にはあくまでも発行元がどのようなサービスを提供しているかが重要になってきます。提携先だけで選んでしまうと、トータルのサービスで見た場合返ってデメリットが大きくなってしまう可能性があるからです。
2-3 国際ブランドとは
国際ブランドとは、クレジットカードに必ず付いている、VISA、master、JCBといったマークのことを言います。専門用語では決済機構と呼ばれています。クレジットカード利用のライセンス企業です。ライセンスですから「権利」というイメージが強いですがシステムをイメージしてもらった方が分かりやすいです。クレジットカード利用システムに対応しなければカードは使えません。いくらクレジットカードを持ったところでそのカードに対応していないシステムでは利用出来ないです。同じカードでも使えるお店と使えないお店があるのもそもそもシステムが違うからです。
国際ブランドとは利用システムの提供元と考えれば良いでしょう。ですからクレジットカードを発行する際には、必ずどこかのブランドと提携しなければなりません。そうしなければそもそもクレジットカードの決済機能が使えないからです。
ただのプラスチックカードにクレジットカードとしての機能をつけることができるのは、国際ブランドのおかげだと言うことです。ただ国際ブランドはどこのお店で使えるかが決まる程度の話ですからクレジットカードを選ぶ際にはあまり悩まなくても良い要素となります。ただしVISA、masterは同じお店で使えますし、JCB、AMEX、ダイナースも同じお店で使えます。例えばVISAとmasterの2枚持ちはあまり意味がありません。両方とも使えるお店が同じだからです。2枚以上所有する場合には、VISA、masterから1枚、JCB、AMEX、ダイナース から1枚と言う組み合わせが良いでしょう。そうすれば必ずどちらかのカードが使えると言うことになります(日本国内での話です。海外ではVISAカードが良いです)
3.クレジットカードを使うメリット
クレジットカードを使うメリットは主に以下になります。
- 現金を持ち歩かなくて良い
- 分割払いが可能
- ポイントやmileが付加される
もっとも大きなメリットは、やはり「ポイントやmileが付加される」点でしょう。明らかに現金払いよりもお得です。
何円使うといくらのポイントが付与されるかのレートを還元率と言います。例えば還元率1%であれば100円につき1ポイント付与されると言うことです。1万円で100ポイントとなります。通常1ポイント1円で使える事が多いですから還元率1%の場合実質1%割引でサービスを受ける事ができると言うことになります。1%と言うと大した事がないように感じますが、チリも積もれば山となるで、どんどん積み重なっていきますから気付いた時には大きな差となります。
またポイントではなくmileを貯める事ができるカードが一部存在しますが、実はポイントをそのままポイントとして使うよりもmileに移行して航空券などに変えたほうが、資産価値を数倍にすることができるというメリットがあります。私はクレジットカードはmileを貯めるためにあるものだとさえ思っています。そのくらいmileの資産価値は高いのです。
例えば、15,000ポイント貯まったとして、それを商品などに交換すれば15000円分の商品に交換する事が可能です。それを15000mileにしたらどうなるかといいますと、沖縄や北海道など国内どこでも飛行機で往復する事が出来ます。航空券の価格はシーズンにより異なりますが、JAL、ANAで言えば、3万円〜7万円ほどの価格です。1mileの価値は、2円〜4.6円になりますからそのままポイントとして使うよりも数倍の資産価値があります。
クレジットカードを選ぶ際には、ポイント還元率だけではなくmile移行率をチェックすると良いでしょう。最終的にmileに移行した時にどの程度の還元率になるかは各カードによって異なります。
またmileには様々な活用方法があります。自分で航空券に変えるだけではなく、家族に譲渡したり、座席のアップグレードに使えたりと様々なお得な活用方法がありますので知っておいて損はないでしょう。自分にはどのようなカードが適しているのかを知りたい方は、クレジットカード相談予約フォームから気軽にご相談下さい。
4.クレジットカードを使うデメリット
クレジットカードで支払うデメリットについても触れておきたいと思います。私はデメリットは特にないと考えていますが、一般的な意見としていくつかあげていきます。
- 年会費が発生するカードがある
- リボ払いなどにすると金利が高い
- 現金を出さない為、使いすぎに繋がりやすい
- いくら使ったか把握しにくい
よく言われるデメリットはこのような感じでしょうか。ただ論理的に考えるとそれほどデメリットにはならないものが多いです。リボ払いなどは本人が希望しない限り勝手になることはありません。寧ろ月々の負担を減らす1つの手段と言えます。またいくら使ったかを把握できないと言う点では寧ろ現金払いの方が把握できない可能性もあります。最近ではカード会社のアプリなどでほぼリアルタイムでクレジットカード利用金額や項目、使った場所まで確認する事ができますので逆に家計簿がわりにもなります。まめに確認しておけば使いすぎることはないでしょう。
ただ現金よりも気軽に高額支払いがしやすいのは間違いありませんから、お金の管理が苦手な人からすればデメリットになりえます。
5.クレジットカードメリットとデメリットまとめ
クレジットカードメリットとデメリットまとめです。
クレジットカードは現金払いと比較して、分割払い可能、ポイントやマイルの還元など総合的にメリットが多い決済手段です。電子マネーやポイントカードなどとは一線を画しています。
中でもマイルを貯める事ができるカードを所有する事で、お得感は格段に上がるでしょう。クレジットカードを選ぶ際にはマイルへの移行レートが最終的にどうなるかを必ずチェックすることをオススメします。中には旅行へあまり行かないと言う方もいます。しかし、老後には旅行に行く人が多いです。カードの中にはマイルを貯め続けることができるカードもあります。毎月の固定費をカードで引き落とし設定しておきタンスにしまっておくだけでも気付いた時には相当なマイルが溜まっているはずです。老後にそのマイルを活用すればお得に旅行することも可能です。
クレジットカードはマイルを貯めるためにあるものですから、ぜひご自分のカードもチェックしてみると良いでしょう。
またカード会社各社、カードをいくら使ったかなどをリアルタイムで把握できるアプリなどを提供していますから、何にいくら使ったかを把握しにくいというデメリットも今は昔という状況です。むしろ家計簿がわりになって便利です。活用してみるとことをお勧めします。
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