一生独身も珍しくない時代
最近では「一生独身で生きると決めましたので資産運用はどう言う方向で進めれば宜しいでしょうか?」と言う方がちらほらいらっしゃいます。そこまで行かなくとも、「結婚しないかもしれないので資産運用の仕方を教えて下さい」などは、特に20代後半から30代前半の女性に多いご相談です。
晩婚化を考えると一生独身と決めつけるのはかなり早いとは思いますが、感情的には焦りが出てしまうのかもしれません。一生独身で生活する場合の注意点などをまとめてみます。特にライフプラン設計が難しい独身女性にスポットを当てていきます。
上昇する生涯未婚率、女性で15%弱に
1990年代までは生涯未婚率は高くても5%以内でした。生涯未婚率とは50歳までに一度も結婚しなかった人の割合をさします。ところが、2000年を超えたあたりから男女ともに急上昇し、男性は25%弱、女性は15%弱まで上昇しています。
男性は10人中2人以上が一生独身です。女性でも1人〜2人は一生独身生活を送ると言う統計です。背景には女性が一人でも経済的に自立できる環境が充実してきたと言う事もあります。逆に男性側は将来の収入面での不安や先行きが不透明な時代が結婚自体を遠ざけてしまう要因にもなっているようです。
独身女性のライフプラン設計は難しい
独身貴族と言う言葉がありますが、扶養家族がいる世帯とは違い、独身世帯の場合基本的に収入は一人で全て使うことが出来ます。子供がいる世帯と比較すれば年収が同じであったとしても実際に使える可処分所得は大きく変わります。独身の場合のライフプランはそれだけに戦略を変える必要も出てくるのです。
特に独身女性のライフプラン設計は難しい点があります。不確定要素が多く、人生設計が大きく変わる可能性があるからです。例えば、結婚した場合経済的には結婚相手の収入に生活は左右される傾向がありますし、出産すれば仕事をやめることになるかも知れません。
会社員であれば一度正社員を辞めれば同じ条件で再就職するのは非常に困難ですから、難しい決断になります。このように女性の場合一生働くことが決まっている男性とは違った独特の悩みがあるのです。
特に30代独身女性のライフプラン設計が難しい
独身のライフプランの中でも最も難しいのは30代独身女性です。資産運用の戦略や方法論が難しいのではなく、ライフプラン上の先行きが不明確と言う意味です。つまり、結婚するのかしないのかもまだ分からないですし、だからと言って一生独身で生きると決める事も出来ない年齢です。
結婚して収入が安定すれば問題ないですが、万が一婚期を逃して一生独身になれば経済的リスクは大きいですから準備は早い方が良いです。中には早いうちからマンションを購入してしまうような思い切った女性もいますが一般的にはなかなか決断できない年代なのです。
30代独身女性のライフプラン戦略
30代独身女性のライフプラン設計における問題の本質は感情です。つまり「一生独身で生きる覚悟をするにはまだ早い」と言う感情論です。女性は結婚して男性に養ってもらうと言うのが正しい生き方でもなんでもない時代ですが、少なからずその文化や意識が残っています。だからこそ積極的に資産運用をすることに消極的になりがちなのです。
論理的に考えれば、年齢に関係なく女性も男性も出来る限りの資産運用をし自分の資産最大化を目指し将来に備えるべきです。なぜなら年金で生活できないからです。30代であればなおさらです。最悪なリスクを想定して、経済的に致命的な状況に陥らない準備をしておく必要があります。
何が言いたいかと言うと、結婚するかしないかは別として、また仕事をやめるかどうかは別として、積極的に資産運用し将来に備えることは少しでも早い方が良いに決まっていると言うことです。もはや「まだ覚悟はできない」などと悠長なことを行っている場合ではない経済状態なのですから。むしろ最近では積極的な資産運用をしている女性がどんどん増えてきている時代です。
30代独身女性におすすめは不動産投資
30代独身女性におすすめは不動産投資です。不動産投資とは不動産物件を購入しその家賃収入を得るというオーナー業です。マイホームを購入して人に貸せば家賃が収入となります。それと同じイメージです。初めから人にかす前提でワンルームなどを購入しローン完済まで家賃は返済に回りますが完済後の家賃収入は完全に自分のものとなります。
一生独身の問題点に「住まい」があります。一生賃貸住まいも選択としてはありますが、払えなくなれば退去しなければならないというリスクがあります。しかし独身で生きる覚悟もしていない内から自分のマンションを購入する決断はなかなか出来ないでしょう。
そこで将来もし独身だった場合に住むことも視野に入れて、ワンルームの収益物件を購入しておくのです。不動産投資はもともと年金で生活できないリスクに備えるものですが、自分の住まいを確保できるという意味でも、独身女性にはかなり経済的安心感が生まれます。独身女性にとっては一石二鳥の投資術なのです。
不動産投資について詳しく解説していますので、サラリーマンの特権!不動産投資の仕組みをご覧下さい。
不動産投資のリスクが不安
不動産投資のリスクが不安というのは当然だと思います。しかし不動産投資は公務員やサラリーマンが60%以上を占めている一般向けの投資です。金額が大きいので株やFXなどのように自己責任で放置すれば破産する人がたくさん出てしまいます。国もそれが分かっていますから、実は不動産投資には様々な安全装置が備わっています。つまりリスクヘッジする方法が沢山用意されてあるのです。
不動産投資で失敗している人たちはたいてリスクヘッジに失敗している人たちです。電話勧誘された業者から大して調べもせず購入したなどが典型的です。ただしい戦略と方法論があります。リスクをきちんと想定して事前に対策を打っておけば致命的な損失は起きないようになっています。私が不動産投資をおすすめする一番の理由は、年金のかわりになることや住まいを確保することも重要ですが、何よりも安全性が高いからです。