ドルコスト平均法とは〜サラリーマンの資産運用

はじめに

ドルコスト平均法とは、保険の外貨建て積立や、為替リスク、株式投資、長期投資商品において必ず出てくる言葉ですね。

サラリーマンに資産形成を進める言葉としてよく出てきます。

FPから「ドルコスト平均法を使えば安全に資産運用できますよ」

なんて言われた経験がある人もいるのではないでしょうか?
果たして本当にドルコスト平均法は安全な資産形成法なのかどうか僕なりの考えを書いてみたいと思います。

リスクを抑える投資手法の1つで、価格変動する商品を購入する場合に役立つ知識です。

ドルコスト平均とは、
あくまでも変動幅が安定している金融商品で活用できる手法ですので、
明らかに上昇傾向にある商品でドルコスト平均法を取り入れると逆効果になる事もあります。

決して万能な投資手法ではないんですね。

例えば、最近話題の仮想通貨などは変動が非常に激しいです。

ビットコインなどでドルコストを使うとかえって購入価格が高値になる可能性もあります

一定の金額を長期的に書い続ける手法ですので、
明らかに上げ相場でドルコストを使うと、高値でも書い続けることになりますから、
逆に購入金額が高くつくことになってしまいます…

価格変動が激しい商品でハイリターンを狙う場合などは全く向かないです。

ただ、ドル円相場など安定した相場における投資手法としては非常に優れています。
実際ドルコストはどのような資産形成術なのかを見ていきましょう。

 

ドルコスト平均法のイメージ

定額購入法とも呼ばれています。

価格変動のある金融商品を購入する際に
定期的(毎月など)に一定の金額ずつ購入する事により、
定期的(毎月など)に一定の数量だけ購入するよりも購入価格が有利になるという投資手法です。

実際のデータについては後述してますので確認してください。

価格が高い時にも安い時にも定額で購入しますので、
高い時には少量を、
安い時には多めに購入することになります。

その為、相場の平均値に近い価格で購入できるため
高値掴みするリスクを抑えつつ確実に資産形成できる点が1番のメリットです。

一回でまとめて購入すれば、
その時点での相場よりも上がるか下がるかだけになりますので
もし相場が下がってしまえば大きく損失を出してしまう可能性もあります。

FXみたいなイメージです。

逆に運良く相場が上がれば、その分差益を得る事も可能です。

相場が上がるか下がるかの予想はなかなか難しいですから一点買いは非常にリスクがある購入方法だといえます。

その分、定期的に一定金額だけ購入し、購入価格を平均値に近づけることができれば、
少なくとも大損するリスクは少なくなると言う訳ですね。

つまりドルコスト平均法とは、大きな利益を出すことは逆に難しくなると言うわけです。

その代わり損をするリスクも抑えてくれますので会社員など定期収入があり長期投資が可能な方にとっては非常に良い資産形成術だと言えるでしょう。

 

ドルコスト平均法のメリット

例えば、投資信託で資産形成する場合、ドルコスト平均法を使い毎月10万円ずつ定額購入した場合と、毎月10万口ずつ定量購入した場合で比較してみます。

どちらも総額で100万円の資金を投資したとします。

(引用元:http://www.toshin-guide.com/colum/0903_d-cost.html

ドルコスト平均法を使った方では、105.86口購入できていますが、10万口ずつ定量購入した方では100万口しか購入できていません。

毎回金額が一定ですので、
高値の時に大量に買うリスクを避けることが出来ます。

つまり価格変動のある商品の場合、
毎回決まった数量を買い続けるよりも、毎回一定金額で購入した方が結果的に有利だと言うことが言えるでしょう。

あくまでも相場の平均値で購入できる確率を高めて、
高値つかみを避ける投資手法ですので過剰にこだわる必要はありませんが、ドル円相場など非常に安定して変動する金融商品などには向いているかもしれません。

リスク分散型の投資信託や保険の外貨積立では、有利な資産形成手法だとおもいます。

銀行預金ではほぼ死に金状態ですから、サラリーマンがコツコツ資産形成するには良いと言うことが言えるのではないでしょうか。

 

ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法は非常に有効な投資手法ですが、
当然万能ではありません。

ドルコスト平均法が適しているのは、
あくまでも価格変動が「上がったり下がったり」している場合です。

長期的に明らかに上昇傾向(上げ相場)であったり、
逆に明らかに下降傾向(下げ相場)の場合は
逆に損する可能性がありますので注意が必要です。

ドルコスト平均は、相場が上がれば下がることを前提に、下がれば上がることを前提とした投資手法だからです。損切りなどの概念もありません。

また購入するたびに手数料などが発生する金融商品の場合は、手数料まで含めて投資効率をみなければならないでしょう。

あくまでも投資の基本は、
「安く仕入れて高く売る」
ですので安易にドルコストを選択する必要はないと思います。

ただ金融商品によっては非常に有効な投資手法であることは間違いないですので
しっかりとメリット、デメリットを把握しておくことが重要だと言うことですね。

 

ドルコスト平均法まとめ

ドルコスト平均法は、知っておいて損はない投資手法です。特にサラリーマンが資産形成をしたい場合は必ず知っておいて「損」はないでしょう。

投資とはハイリスクハイリターンを狙うものや、ローリスクローリターンを狙うものなど様々あります。

ドルコスト平均法は、安定した投資が可能になるとは言えますが、大きなリターンを狙うには向いていません。

どちらかと言うと、貯蓄に近いイメージだと思います。

外貨建ての積立を長期で資産形成する場合などに適していますが、株などの金融商品で大きな利益を狙うことは出来ません。

リスクが低減できると言うのも、相場の状況により異りますから過信してはいけません。

守りの投資ならドルコスト平均法を使うべきかもしれませんが、攻めの投資では使うべきではありません。

きちんと特徴や性質を理解して実践して頂ければと思います。

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