保険を選ぶときのポイント

生命保険は大変複雑な金融商品です。ゼロから勉強するにはなかなか難しい分野でもあります。生命保険選びは人それぞれ好みもありますし、一概にこれが良いとは言えません。しかし、保険を選ぶ上でポイントとなる考え方はありますので、簡単にご紹介します。

生命保険の基礎知識や仕組みについては、生命保険の仕組みは意外と簡単をまずはお読み頂ければこの後の話が分かりやすいです。

特に重要となるのは、積立型の保険商品の選び方です。掛け捨て型は商品がそれほど複雑ではありませんし、どんな保障がよいかを決めるだけです。しかし積立型の保険商品は非常に分かりにくく、仕組みも複雑です。積立型の保険商品の選び方を大まかにポイントだけご説明します。

保険会社は集まった保険料を運用しています。だからこそ積立型の保険商品が出来るのです。保障というサービスを提供しながら、もらった保険料以上に顧客に返戻金として用意する事が出来ます。当然ですが運用期間が長いほど、お金は増えます。保険は全く同じ商品であっても「短期払い」にすると割安になります。商品特性上そういう仕組みになっています。

保険選びのポイントは支払い方

大体のイメージでいえば、全く同じ医療保険に加入したとして、「終身払い」は「15年払い」の2倍の総支払額になります。

終身払いは死ぬまで、少しづつ払う方法15年払いは契約してから15年間で支払いを完了してしまう方法当然毎月の支払いは「15年払い」の方が高くなります。しかし、最終的な総支払額はかなり割安になります。同じものを買うなら安いほうが良いに決まってます。

これだけを見て単純に短期払いが得だとは言えませんが、保険は払込期間を短くしてさっさと払うほうがお得になる商品だということを覚えておいて頂ければと思います。
特に、積立型の保険の場合は、支払い方によって運用益が大きく変わります。短期払いの方が、運用効率が大きく上がりますので必ず実際の数字をみて決めるべきです。毎月の支払い自体は高くなりますが、総額支払う額と、積立利率は確実に上昇します。多くの方が見落としがちなのですが、保険を選ぶ上で中身以上に気を使うのが実は支払い方だったりします。その辺りは重要なポイントですのでチェックしてみて下さい。

終身払いを選んでいる人が多い

ご自分の保険証券を確認してください。医療保険やがん保険の保険料払込期間になんと書いてありますか?おそらく「終身」と書いてないでしょうか。

保険は商品や会社ごとに決められた運用利率があります。掛け捨ての保険であっても保険会社が定める運用利率を見れば傾向は分かります。お客様から徴収した保険料は大部分が運用されています。ですから同じ商品でも保険料の支払い方によって投資効率が大きく変わるのです。なぜ終身払いが多いかには明確な理由があります。

保険提案をする営業マンからすると終身払いにした方が、毎月の保険料は安く出来ます。もちろん保険料は安い方が良いに決まっていますが、短期払いの方が、最終的な総額は逆に高くなる事をお客様が必ずしも理解しているかは不明なケースが多いです。私は基本短期払いをおすすめしていますが、終身払いにすでに加入しているお客様が同じ商品であっても短期払いにするだけで総額が安くなる事を知らない方が多いからです。保険加入のハードルは終身払いにした方が明らかに下がります。だからこそ保険会社は終身払いを勧めるケースが多いです。しかし、最終的なお客様の負担はかなり増加します。15年払いと終身払いでは保険料の総額が2倍近く変わる事もあります。好みの問題もありますが、毎月の保険料が少し高くなっても最終的に得なのであれば短期払いを選びたい方もいるはずです。保険の支払い方は投資効率に大きく影響しますので必ず押さえておいてください。

保険選びのポイント

例えば住宅ローンは金利を支払いますが、20年払いよりも35年払いの方が圧倒的に利息を多く支払うことになります。長い時間をかけて支払うよりも、短期間で支払った方が断然お得です。金利が減るからです。

保険の場合はその逆で、保険料に運用利息がつくと考えてください。長期間少しづつ支払うよりも、短期間でまとめて支払った方が保険会社からすれば逆に運用資金も多くなる上、運用期間も長く取れます。ですから結果的にお客様の支払い総額は、保険会社の運用見込み益分割引できるのです。

全く同じ商品に加入した場合、終身払いと15年払いでは総額が2倍近く変わることもあります。終身払いを選んでいるお客様は、全く同じ商品を買っているのに2倍支払わないといけない可能性があるのです。

保険は短期いを選ぶことが、お得にするポイントです。

それでも終身払いの方が良いという方もいますので好みの問題かもしれませんが数字を見れば明らかです。必ずチェックして下さい。

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